巣鴨の冬景色
2026年2月8日、静かに舞った初雪の朝

画像の説明

 立春を過ぎ、今年は例年になく寒さの和らぐ日が続いていました。1月は雨もほとんど降らず、このまま春を迎えるのかと思えるほどでしたが、2026年2月8日、巣鴨の街に朝から雪が舞い降りました。積雪量はそれほど多くはありませんでしたが、それまでの過ごしやすさから一転した急な冷え込みに、通りを行き交う人々も厚手のコートの襟を立て、寒そうに足早に歩く姿が印象的な一日となりました。

 写真は、地蔵通りの入り口に位置する「醫王山 眞性寺(しんしょうじ)」です。こちらのお地蔵様は「江戸六地蔵」の一つとして知られ、大きな傘をかぶり、杖を携えたお姿が特徴です。巣鴨は江戸の主要道路であった「中山道」の出入り口。長旅に出る人々、そして江戸に辿り着いた人々が、ここで旅の安全を祈り、感謝を捧げてきました。

 「江戸時代は今よりずっと寒かった」と言われます。地球全体が寒くなる小氷期である上、住居や服、暖を取ることも限られる時代でしたので、現代では想像もできないほどの寒さを感じたことでしょう。このような中で、当時の人々も今日のような雪景色の中、同じお地蔵様を見上げていたのでしょうか。白く染まり始めた境内を眺めていると、ふと時代を越えて、かつての旅人たちの息遣いを感じるような気がします。

 暦の上では春とはいえ、厳しい寒さが戻ってまいりました。皆様もどうぞ温かくして、冬の名残の景色をお楽しみください。

巣鴨地蔵通り商店街の入り口
巣鴨地蔵通り商店街の入り口

眞性寺山門
眞性寺山門


本堂に向かう参道
本堂に向かう参道